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コラム

キリムやラグをインテリアに【ギャッベとの違い・お手入れ方法・取り入れ方】

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ファブリック製品は、部屋の雰囲気を左右する大切なインテリアです。よりおしゃれな雰囲気を目指してラグを取り入れてみたいと思っていても、欲しいイメージや選び方がピンとこなくてなかなか決められないというお悩みがあれば、まずはラグや絨毯の種類やそれぞれの特徴を知ることから始めませんか?

 

取り入れ方や、購入した後のお手入れ方法も併せてご紹介しますので、ぜひお役立てください。

インテリアにアクセントをプラスするラグや絨毯 どんな種類がある?

ラグや絨毯が一枚あるだけで、お部屋の雰囲気は大きく変わります。「こんなものが欲しい」とイメージしていても、実際に探すとなると、その欲しいものが何という名称なのかが分からないと探し方も違ってきて、お気に入りになかなか出会えない…ということもあるはずです。

 

ラグや絨毯の種類は世界にたくさんありますが、その中からペルシア絨毯・トライバルラグ・ギャッベ・キリムについて、そしてギャッベとキリムそれぞれの特徴をご紹介します。

ラグや絨毯の種類

お部屋のアクセントとして効果を発揮してくれるラグや絨毯は、基本的には「ソファの足元など、部屋の一部に敷くほどのサイズで、比較的厚手の敷物」を指します。

まずはラグや絨毯の種類として、大きく四つに分けてそれぞれの種類をご紹介しますので、お部屋にぴったりの一枚を選ぶための参考にしてみてください。

キリムのクッションが置かれた椅子とラグ

◇ペルシア絨毯

イラン国内で一つ一つ丁寧に手織りされる、歴史の古い敷物です。ウール・シルク・コットンなどが素材として使用され、どれも手が込んでいるため高価なものも多く、昔から富や権力の象徴として重宝されてきました。

 

日本でも以前から様々な場所でよく見かけますので、馴染みがある方も多いかもしれません。その印象は優雅で格式が高く、お部屋にエレガントな雰囲気をプラスしてくれます。ただ美だけではなく、耐久性の高い実用的な側面も持っていて、使い込んで年月を重ねるほどに色合いや素材感の馴染みがさらに深まります。

 

◇トライバルラグ

ヴィンテージ感とツヤ感が特徴で、毛足があるタイプの織物です。トライバルは英語で「部族の」という意味があり、主に西アジアや西南アジアの部族で手織りされています。

 

どの部族によって織られたかで、さらにバルーチ・シラーズ・トルクメンという三種類に分かれていて、次にご紹介するギャッベはシラーズの仲間に分類されます。日本では、セレクトショップやカフェなどでよく見かけるため、生活にも取り入れやすいタイプといえます。

 

◇ギャッベ

イラン南西部の遊牧民によって織られている毛足の長い絨毯で、その織りの技術はユネスコの無形文化遺産に登録されています。遊牧民が生活の中で、寒さや暑さをしのいで快適に暮らすための知恵として使ってきた、伝統的な敷物です。

 

ギャッベという言葉はペルシア語で「ざっくりとした」という意味で、ふかふかの独特な弾力(踏み心地)が特徴です。また、自由なデザインはアートとしても注目を集めていて、おしゃれな空間を演出できます。

 

◇キリム

中央アジアの広い地域に住んでいる遊牧民の「平織りの織物」の総称です。遊牧民の生活から生まれたもので、その原型は紀元前三千年とも言われています。嫁入り道具として母から娘へ代々受け継がれるなど、財産の一部として扱われ、芸術性の高いものは、現代でアンティークとして非常に高い価値があります。

 

平織りのため圧倒的に耐久性が高く、また毛足がなく薄手で使い勝手が良いため、ラグとしてだけではなく壁掛け・ソファなどの装飾品としても重宝されます。もともと決まったサイズはなく、用途に合わせて織られることが多かったので、アイデア次第で幅広く活用できるのです。鮮やかなデザインがインテリアのアクセントになるため、まずはラグとして取り入れてみてください。

ギャッベとの違い

ペルシア絨毯やトライバルラグは馴染みがあっても、ギャッベとキリムはなんだか見分けがつかない…と感じていませんか?

 

これからご紹介する、産地・伝統とデザイン・織り方という三つの項目で、さらに違いとそれぞれの魅力を感じていただけるはずです。

◇産地

遊牧民「カシュガイ族」が織るギャッベの産地は、イラン・シラーズ周辺です。「カシュガイ族」はイラン南西部のファールス州・フーゼスターン州・南部イアスファハン地方に住んでいて、主にシラーズ周辺で見かけることが多いため、ギャッベの産地もシラーズ周辺となります。

違いを説明する女性

対してキリムの産地は、中央アジアから北アフリカの広い範囲にわたっています。具体的には、トルコ・イラン・コーカサス・アフガニスタン・中央アジア・北アフリカの六つに大別されます。

◇織り方
ギャッベは、縦糸に横糸を一回結んで残りの横糸をカットしてつくるので、パイル厚みが生まれます。織り方の細かさにもよりますが、厚みは1センチ以上の物が一般的で、3センチ以上の厚みがあるものもあります。対して平織りのキリムは、縦糸に横糸を結び、残りの横糸をその隣の縦糸に結ぶという工程を繰り返し、基本的にはループ結びで仕上げます。

 

そのためパイルのない薄い仕上がりになり、使用する糸によりますが1mm~5mm程度の薄さが一般的です。色を切り替えるときにできる隙間=スリットが特徴のスリット織りという技法もあり、さらにスリット織りは産地によってスリットの現れ方に違いがあります。

◇伝統とデザイン
ギャッベはデザインに伝統的な模様がなく、織り手が自分でデザインをイメージして即興的に織っていきます。自然をモチーフにしたものが一般的で、自由な発想の中から新しい模様が常に生みだされます。

 

対してキリムのモチーフは、長い伝統の中でそれぞれの産地ごとにデザインの特色が生み出されました。産地ごとに伝統的なデザインがあり、鮮やかな色づかいとエキゾチックな雰囲気が魅力です。

ギャッベは、遊牧民族が日常生活の中で地面に直に敷いて使われてきたため、暖かく保温性に優れています。商業用としては歴史が浅く、オールドやアンティークの要素は少ないです。対してキリムは、耐久性が高く、昔から嫁入り道具として使われ財産的価値を有しています。また「伝統的な織物」として芸術性の高いものは、オールドやアンティークの市場でも高評を得て、愛好家・コレクターの間で受け継がれています。


「生活の中に何か一つ、伝統的な要素を取り入れて、よりおしゃれな空間づくりを目指したい」という方には、断然キリムをおすすめします。
 

ヴィンテージの存在感をリビングやいろんな場所にプラス

ラグの種類が分かったら、次は「どこに配置するか」という具体的なイメージに繋げてみてください。先ほどの流れから、キリム選びに的を絞ってお伝えします。すでにお持ちの家具やインテリアとの相性ももちろんですが、キリムをどんな風に取り入れるかを考えることで、求める色合いやサイズなどがある程度はっきりしてくるはずです。

どこがおすすめ?

◇玄関

家に入って最初に目にする玄関は、その家の印象を決める場所でもあります。キリムを玄関マットとして配置して、キリムの色や柄に合わせて他のインテリアを選んでいけば、統一感がアップします。毎日必ず通るところですから、鮮やかな色づかいで気持ちも明るくしませんか?

 

お客様をお迎えする際も、キリムの魅力から会話を広げてみてください。また、鮮やかな色づかいとエキゾチックな雰囲気が魅力のキリムは、季節や気分に合わせて色を変えるのもおすすめです。

キリムのクッションと観葉植物

◇リビング

家の顔ともいえるリビングでは、キリムが持つヴィンテージな存在感が一層際立ちます。草木染めがスタンダードなキリムは観葉植物との相性もよく、シンプルな室内にも生き生きとした雰囲気を与えます。

 

くつろぐ空間であるリビングは、一日の中で長い時間を過ごす場所という方も多いと思います。キリムだと床の色に左右されることなく存在感を放ってくれますので、空間にアクセントを加えるインテリアとして活躍すること間違いなしです。

 

◇寝室

プライベートな空間だからこそ、飽きのこないインテリアを配置したいものです。のんびりと過ごしたい寝室でも、キリムが効果的です。手織りだからこその温もりが、リラックスへと導いてくれます。

 

ベッド派の方・布団派の方がいらっしゃると思いますが、キリムはフローリングにも畳にもマッチしますので、あとはお好きな色づかいとサイズでお選びいただくだけです。また、パイルの少ない薄い仕上がりのキリムは、ご自宅でのお手入れも可能です。寝室のラグは衛生的に使いたいという方へ、お手入れの方法も併せてご紹介します。

お手入れ方法

絨毯や厚手のラグだと、自宅での洗濯ではなくクリーニングを利用するという方が多いかもしれません。頻繁にクリーニングに出せないから、衛生面で少し気になる…と思って絨毯やラグを置かないようにしている方にも、自宅でもお手入れできるキリムをおすすめします。

まずは、毎日のお手入れから。お部屋掃除のタイミングで、掃除機でホコリなどを吸い取るだけで十分です。キリムは湿気を嫌うので、天気の良い日には外に干すことをおすすめします。

その際、布団叩きなどがあれば、叩いて繊維に入り込んだ細かい汚れを落としてあげると良いです。薄いので重すぎず扱いやすいため、ご自宅の物干しでも大丈夫です。天気が悪くて外に干せない時は、キリムをめくってフローリングとキリムとの間に風を通してあげることで、湿気を飛ばすことができます。

いろんなキリム01

もし、コーヒーなど色のついた飲み物をこぼしてしまったら、すぐに水分を拭き取ってから、その上に塩を乗せて水分を吸わせます。そのあと乾いた布で吸水した塩を取り除いて、濡れた布でキリムをトントンと叩き、さらに乾いた布でおさえて水分を取ってください。

次に、キリムのお洗濯方法です。色落ちを防ぐため、お湯ではなく必ず水で洗ってください。ウール用洗剤や中性洗剤を使用すると、色落ちしてしまう可能性があるので、洗剤を使用するのであれば“専用洗剤”が一番です。ただ、特に洗剤を使わなくても水洗いで十分ですので、定期的なお手入れでは水洗いを心がけてください。

 

洗濯機で洗うことも可能ですが、型崩れさせないように慎重にお手入れするのであれば、お風呂場などにキリムを広げてからブラシで擦り洗いしてみてください。形を整えた状態で干して自然に水を切り、自然に乾くのを待ちます。もし洗濯機で軽く脱水する場合は、型崩れを防ぐため折りたたんでネットに入れてください。

 

また、化学薬品を使うドライクリーニングだと、キリムの生地を傷めたり変色する可能性がありますので、おすすめできません。クリーニングをご希望の際は、期間中の代わりのキリムの貸出し含めご相談ください。

部屋をおしゃれにしたい…そんな皆さまにSultanからのご提案

いかがでしょうか?欲しいラグや絨毯のイメージは、具体的になりましたか?
「生活の中に何か一つ、伝統的な要素を取り入れて、よりおしゃれな空間づくりを目指したい」という方に、キリムの魅力をお伝えしました。


「では、キリムはどこで選べばいいの?」と思っている皆さま、ぜひSultanをご覧ください。Sultanでは、アンティークキリムや絨毯を代々扱う“確かな審美眼”を持つトルコのパートナーと共に、皆さまのお部屋を彩るキリムや絨毯をご紹介しております。

 

定期的に来日し、毎年都内ホテルで行われるTHE JAPANTIQUE SHOW(美術骨董ショー)への出展や、全国にてプライベートでの展示会を行っております。※ご要望に応じて、トルコとオンラインをつないでご希望のキリムをご紹介することも承っております。


また、オーダーメイドなどもご用意できますので、お部屋に合わせたデザイン・サイズ・素材・手触り・ご予算など、お気軽にご相談ください。


キリム・絨毯ページはこちら

キリムのラグなどインテリア用品の購入ならSultan

会社名

HARAK合同会社

​ショップ名

Sultan(スルタン)

運営統括責任者名

原 佳奈子

​住所

〒112-0002 東京都文京区小石川3 - 26 - 10

電話番号

090-7238-1152

メールアドレス

harak@harak.jp

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​※2023年8月以降は事前予約制となります。

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又は090−7238−1152までお問合せ下さい。

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