コラム
キリムとクッションの魅力と購入する時のポイント!インテリアとしても人気
目次
1-1.キリムの産地はどこ?
1-2.代表的なキリムのモチーフと意味
2-1.アンティークキリム、オールドキリム、ニューキリムの特徴
キリムやクッションをご自宅、サロン、オフィスのインテリア用にお探しでしたら、Sultanでお選びください。キリムの産地や代表的なモチーフとのその意味、クッションのサイズの選び方などをご紹介いたします。
インテリアとして人気のキリムの魅力をご紹介!
親日で知られる国、トルコ。海外旅行先としてだけでなく、食・文化・布製品や革製品などの雑貨も魅力的で、さらに伝統のキリムも注目されています。キリムは、トルコ・アフガニスタン・モロッコなどの遊牧民の伝統的な織物です。薄い仕上がりで軽く、折りたたんで持ち運べるので、数世紀にわたり遊牧民の生活に欠かせないものとして受け継がれてきました。
特にトルコのキリムは、早くからヨーロッパでその芸術的価値が評価され、アンティークコレクターによって世界に広まり、今ではヨーロッパだけでなくアメリカでも人気を博し、1990年代初頭から日本でも紹介されるようになりました。
キリムの産地はどこ?
まず、キリムは、トルコ・アフガニスタン・モロッコなど西アジアから中央アジア一帯を移動する遊牧民に伝わる織物です。彼らの生活の中で誕生し、大切に受け継がれてきました。歴史はとても古く、1500年以上にわたって織られてきたと言われています。
広義ではキリム=平織り物を意味していて、素材としては主に羊の毛・ヤギの毛・コットンなどが原料となっている糸で織られます。昔は遊牧生活の移動の合間の、女性たちの手仕事でもあり、さらに感情表現の方法としても行われ、生活空間を彩る装飾品として、また、嫁入り道具として財産の一部となっていました。
動物・草木・花などの色や形からインスピレーションを受けたものをベースにして、地域や部族内で受け継がれる伝統的な色使い・デザイン・模様など、そして生活の中で芽生える様々な想いを込めて、一つの「織物」として仕立てたのです。
その中で、技術や表現にオリジナリティが生まれ、配色・デザイン・織り方などが部族ごとに異なって浸透していき、伝統として受け継がれてきました。
キリムの産地は大きく6箇所あり、そしてその産地独特のキリムは、織られた地域名や部族名で呼び分けられる(たとえば、トルコで織られたキリムはコンヤキリム・カイセリキリムなど)こともあります。
◇トルコ(アナトリア)
ヴァン、カース、シバス、エルズルム、マラティア、コンヤ、カイセリ、ベルガ、アフィヨン、ムット、ウシャク、ファティマ、アンタルヤ、シャルチョイなど
トルコ産のキルムは、色柄の多彩さが魅力です。伝統的なモチーフやパターンは継承しながら、大胆にデフォルメされたものも多くあります。
◇イラン(ペルシア)
セネ、アフシャール、ヴェラミン、カシュガイ、バクティアリ、ローリー、カズビーンなど
イランのキリムは、昔ながらの手織りの伝統が守られているのが特徴です。濃い色合いで色数も少なく、太い糸で粗めに織られているものが多くあります。
◇コーカサス
クバ、カラバフ、シルヴァン、ダゲスタンなど
キリムの数や模様のパターンはそれほど多くはないものの、質の高さは世界的に高く評価されています。大きいサイズで大胆な模様が特徴で、模様で産地を特定することができます。
◇アフガニスタン
トルクメン、ウズベック、ハザラ、バルーチなど
アフガニスタンのキリムはトルコ系部族、モンゴル系部族、バルーチ系部族にグループ分けすることができ、それぞれの部族に伝わるオリジナルの模様と独特の色彩を見ることができます。
◇中央アジア
トルクメニスタン、ウズベキスタンなど
民族大移動の長い歴史を持つことから、敷物だけではなく、鞍がけ、テントバンドなど、実用的に丈夫なキリムが豊富です。
◇北アフリカ(モロッコ)
ベルベルなど
明るい色使いと大胆なデザインが特徴です。
現在では、季節によって定住と遊牧を半々にして生活を営んでいる「半農半遊牧」の人々が増えていますが、キリムは変わらず受け継がれています。また、神様に祈りをささげるスペースの目印として使われることもあり、人々の生活には必要不可欠な存在といえます。
代表的なキリムのモチーフと意味
今ではキリムを織っている遊牧民の多くは、イスラム教徒ですが、キリムの歴史はイスラム教の歴史より古く、原形とされるものが生まれたのは紀元前3000年とも言われ、かつては具象的な花や鳥などが表現されていました。
イスラム教の広まりと共に、イスラム教で禁止されている偶像崇拝(花・鳥・人物そのものを対象として崇めること)により、それらを幾何学模様に変換したモチーフが主流となりました。織り手である女性たちの願い・祈り・夢・喜びなど、様々な想いを込めた代表的なキリムのモチーフの中から、いくつかご紹介します。
キリムは、敷物としてだけではなく、日用品として様々な使い方で重宝されているため、仕上がりの厚さ・サイズ・形なども使い方に合わせてアレンジされています。また、古くなったキリムはクッションカバーとしてリメイクされることもあり、長年大切に使用されます。
Sultanでも、キリムを使ったクッション(カバー)のオーダーメイドについて相談をいただくことがあります。サイズ・ご予算などをお伺いしてからのお手伝いとなりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
キリムがクッションカバーに変身
欧米でのキリムの人気や遊牧民のライフスタイルの変化により、キリムも工場製品化が進むなど変化しています。ムラのない機械製品を好む方も多くいらっしゃいますが、伝統に重きを置くヨーロッパでは、キリムを芸術品として捉え、その「伝統」がとても魅力的と評価されています。
「ファブリック製品は古くなってしまったら捨てるしかない」と思われるかもしれませんが、伝統的な方法で作られたアンティーク、オールドキリムは例外です。もしダメージのない部分があれば、クッションカバー・バッグ・インテリア小物などにリメイクして使い続けることができます。
アンティークキリム、オールドキリム、ニューキリムの特徴
キリムは、織られてからどれくらい経過しているかで、アンティークキリム・オールドキリム・ニューキリムとカテゴライズされます。
Sultanでは基本的に、伝統的な方法に則って時間をかけて手織りされたアンティークキリム・オールドキリムを扱っております。ニューキリムについては、ご要望に応じてオーダーメイドで承っております。
◇アンティークキリム
織られてから100年以上経過しているものを指しますが、「古ければ古いほど良い」という単純なことではありません。
デザイン・柄のオリジナリティやユニークさ・織りの技術などを判断して、その価値が決まります。
その中でもさらに、良好な状態で保存されているものは高く評価されるため、世界中のコレクターが憧れる存在です。戦国時代の日本では、豊臣秀吉がキリムでつくられた陣羽織を身に着けていたという歴史があり、現在でも京都の高台寺に保管されています。
◇オールドキリム
織られてから50年後以上100年未満のものを指します。程よく時を刻んだ味わいが漂っていて、アンティークキリムよりも良い状態で手に取ることができます。敷物としての実用的な使い方はもちろんですが、壁にかけて絵画のように楽しむのもおすすめです。また、織られてから20年以上50年未満のものはセミオールドキリムと呼び分けられることもあります。
◇ニューキリム
織られてから20年未満のものを指します。手織りですが、機械で紡いだウールの糸を化学染料で染めているものが多く見られます。ニューキリムには、オールドキリムやアンティークキリムにはなかった現代的な柄が再現されていたり、比較的安価で購入できたりするという魅力もあります。さらに、これから年月を重ねるとともに風合いが増していきますので、その変化を楽しみながら家族に受け継いでいくという楽しみ方もできます。
また、全体的にリペアが難しいオールドキリムは、ダメージのない部分を用いてリメイクできます。貴重で上質であるにもかかわらず、ところどころ気になるところがあって敷物としては出番が減ってしまっても、使える部分だけを活用して新しい形にして受け継いでいくこともできるのです。
リメイク品で人気なのは、キリムクッションです。「程良いサイズ感」のクッションをソファにそっと置いておけば、インテリアに統一感を出したり、アクセントをつけたりと活躍します。
クッションのサイズはスクエアサイズ・ピローサイズなどがおすすめ!
ソファに置くクッションは、一辺が50cm×50cmスクエアサイズ、またはスタイリッシュな40cm×60㎝のピローサイズが良いかと思います。もちろんソファの大きさにもよりますが、座ってくつろぐ人が寄りかかったり抱えたりするのにぴったりで、さらに腰当てや枕としても扱いやすいサイズです。
二人掛け・三人掛けのソファに対して、2~4点くらいがバランス良く収まります。もちろん置くだけではなく、実用的です。たとえば、読書やインターネットを利用するとき。長時間、同じ姿勢で本・PC・タブレット端末・スマートフォンなどを持ち続けると、疲れてしまいます。
クッションを膝の上に置いて身体や腕の支えにすると、負担が軽減されて疲れにくい姿勢がつくれます。もし奥行が深いソファで座りにくさを感じていれば、背もたれとして身体をフィットさせると座面を調整できて楽な姿勢で座れます。
また、スクエアサイズ・ピローサイズのクッションは赤ちゃんの身体と近いサイズ感なので、授乳の際にも活躍します。クッション全体で赤ちゃんの身体を支えてあげることで安定感が増し、赤ちゃんもお母さんもリラックスした姿勢で時間を過ごせます。
ソファがなくてフローリングや畳でくつろぐお部屋であれば、40cm×80㎝と大きめサイズのロングピローもおすすめです。スクエアサイズよりも存在感があり、空間に立体感を出してくれますので、カバーの柄の美しさが一層際立ちます。
「部屋全体がシンプルなので、デザイン性の高いクッションで彩りをプラスしたい」という場合だけでなく、デコラティブピロー(ベッドの上にインテリアとして置く枕やクッションの総称)として飾ることで、まるで海外のホテルのようなおしゃれな雰囲気を演出できます。
クッションを置く(飾る)場所を決めてからサイズで選んでいくことで、使い慣れた空間にぴったりのアクセントに出会えるはずです。
インテリアにおすすめ!キリムのクッションならSultan
Sultanでは、オーダーメイドのご相談はもちろんのこと、お受け取り後にすぐご使用いただける中材付クッションカバーも豊富にご用意しております。
サイズは、スクエア(50cm×50cm)・ピロー(40cm×60cm)・ロングピロー(40cm×80cm)の3サイズを中心に、素材はオリジナル配合のスルタンベルベット・ベルベット・スザニ(刺繍)・イカット・シルクがございます。それぞれ、デザインに関する情報と、サイズ・お手入れ(カバーの洗濯)方法・特性も併せてご案内しておりますので、ぜひじっくりご覧ください。
代々キリムや絨毯のアンティークコレクターとしても活躍してきたトルコ人デザイナーがセレクトした上質なファブリックと、日本人プロデューサー・スリランカ人アートディレクターのグローバルな価値観が融合した、上品で贅沢な仕上がりです。トルコの世界遺産都市“イスタンブール”でデザインされ、職人が一つずつ丁寧につくっているため、まるで芸術品のような印象です。
ラグジュアリー・高品質なインテリアで彩られた生活空間では、自然と笑みがこぼれます。Sultanは、そんな幸せを、皆さまにもぜひ味わっていただきたいと思っております。インテリア用にキリムやクッションをお探しでしたら、お気軽にSultanでお選びください。
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